がなくなるなんて妄想はしないんだよ、


の、それが時間だから



日々を平然と過ごしていられた理由。後ろ盾のない自信が、それこそ無意識に浮遊していたからだと推測。確定に限りなく近い憶測。この日々は永遠に続いてしまうんじゃないかと理想。水はずっとそこにあると思っていた幻想。悠々と自由に泳ぐ魚同様、彼らは餌の心配はしても、水がなくなる心配なんて頭の隅にもない現実。
海が干上がることは可能性として随分少ないけれど、水槽。持ち主の人間の気が変わって、ぶちまけられたら終わりなのに、そんなこと考えてもいないのだから浅薄。
神様の気が、いつ変わるかなんて分からないのに、世界はいつだってそれを上手く隠すのだ。


1,1ポンドのお悩み     なんちゃって無自覚
2,佐野和也の憂鬱      自覚者の葛藤と友人の陰謀
3,時は短し走れよ乙女    廊下疾走、風になるぜ!
4,茶漬けのころ       行くあてもなく追いかけっこ
5,お受験ピエロ       寒い日、コートと蛙、バス停
6,風に舞い上がるスタートライン      素直になりたいんですけども、
7,少年たちは昼と遊ぶ      冬の空から続きまして幸せです
8,少女浅丘と幾人の哀しそうなサッカー部員      束の間と唐突
9,白い病棟の時は止まる      明るく全てを忘れてしまう
10,きみにすら聞こえない      乾いた場所に、立っている
11,あらしのひるに      気に入らないだよなー
12,やさしさの周波数      絶望絶望絶望希望温度安堵
13,散る散る満ちる      もーどうにでもなればいい
14,羨望する準備はできていた      背負わなくていいよ
15,うつくしくなりたい子ども      梨のにおい
16,今も記憶からこぼれ落ちているとしても     怖く赤い





神さま